先物取引とは

先物取引とは

先物取引って何?

■先物取引とは

先物取引とは、今後価格が変動すると予想される商品や有価証券について、未来の売買について、ある価格での取引を保証する取引である。
例えば、海外から雑貨を輸入するとする。
その雑貨は現在の値段は3000円で、日本に到着するには数週間かかる。
この時、あらかじめお金を払っておくか、それとも到着次第お金を払うかの選択肢があるとする。
先にお金を払えば3000円で購入することができるが、もし、到着までに円高になれば、もっと安く購入できるかもしれない。
逆に円安の状態になれば、3000円以上の金額を払わなければならない。

このような状況の時、先に3000円を払っておくのが先物取引である。
今払っておけば3000円で購入できることは保障されている。
得をするかもしれない可能性を放棄することになるが、逆に損をする可能性も排除することができる。

■先物取引の目的

先物取引の目的は、主に3つ。
1つは価格変動の影響を避けるリスクヘッジ。
2つ目は適正価格を定めるための商品価格の調整機能。
3つ目は価格変動を利用して利益を得るスペキュレーションである。

リスクヘッジは先ほどの段落で説明した通りである。
先に値段を決めておくことで、価格変動に影響されることなく、商品を購入することができる。
先ほどの例では3000円程度の話だったが、もしこれが、例えば、ある商社が米を1万トン輸入する。
この時、米が日本に到着するまでに米1キロ当たり10円ほど安くなったとしたらどうなるだろう。
10円と聞くと大した額には聞こえないかもしれないが、それが1万トンになると1億円の損失になる。
また買い付けと同時に、販売先を確保しておくことで、安全に利益を得ることができる。

また価格の調整機能について説明すると、先物取引において、あらかじめ決定しておいた価格を先物価格という。
もしこれが商品の適正価格よりも高く設定されていたとき、もし普通に取引をしていたら10000円くらいが適正価格だったとして、先物価格が12000円だったとする。
そうすると、その商品の生産者が増加し、結果的に値段は下がっていく。
逆に先物価格が8000円のように安くなると、生産者は減少し、結果的に値段は上がっていく。

スペキュレーションとは、リスクヘッジとは逆に価格変動を利用して、利益を得ようとすることである。
有価証券を売買目的で購入するなどがスペキュレーションにあたる。
有価証券はご存知の通り、毎日価格が変動していく。
所有者は一番安くなった時に有価証券を購入し、そして一番高くなったところで売却すれば、その差額がまるまる利益になるのである。

同じ先物取引でも、商品先物と金融先物とでは目的が対照的なのである。

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