間接金融とは

間接金融とは

間接金融って何?

■概要

間接金融とは、資金の出し手が金融機関を通して間接的に資金の借り手に資金を供給する金融形態のことであり、直接金融の対となる金融形態です。
典型的な間接金融としては個人の預金をもとにして銀行が貸出をするケースなどがあります。
間接金融では資金の出し手ではなく金融機関が貸し倒れなどのリスクを負うといった特徴があります。

■間接金融の特徴

間接金融では預金の形で金融機関が資金を集め、それを企業や個人に融資しています。
間接金融の特徴の1つ目は、直接のリスクは銀行などの金融機関が負うということです。
直接金融の場合、貸し倒れリスクなどは資金の出し手(投資家)が直接負います。
しかし、間接金融の場合は資金の出し手(預金者)は直接のリスクを負いません。
そのため、直接金融と比較すると安全性は高いものとなっていますがリターンも低いものとなっています。
2つ目の特徴は、資金の出し手が資金の借り手を調査する必要が無いということです。
資金の出し手がリスクを直接負う直接金融(株や債券)などは投資家が自ら投資する企業などを調査・分析する必要があります。
しかし、間接金融の場合は実際に融資を行う金融機関が調査を担当するので資金の出し手である預金者が融資先を調査する必要がありません。

■間接金融のメリット

間接金融のメリットの1つ目は資金の出し手の元本が基本的に保証されていることです。
金融機関が破綻しない限り元本は保証されるため、資金の出し手からすればより安全性の高い運用形態だといえます。
メリットの2つ目は国家戦略として優先的に特定産業を育成できるということです。
特定産業に融資を集中させることで産業の育成を促進することができます。
3つ目は貸出金利を引き下げることで国際競争力を高めることができます。
金利を下げることで企業の資金調達コストが軽減されるため、積極的な事業展開等が可能となります。
日本の低金利が結果として日本企業の国際競争力を高めたともいわれています。

■間接金融のデメリット

間接金融のデメリットとしてはその収益性の低さがあげられます。
元本が保証されるなど安全性は高いですが、その分リターンも低めに設定されています。
日本においては金利が諸外国と比較する非常に低い水準にあり、預金をしていてもほとんど利息がつかない状態となっています。
そうした背景もあり、近年は株式投資などの直接金融が日本でも台頭してきています。

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