ドットコム企業とは

ドットコム企業とは

ドットコム企業って何?

■概要

ドットコム企業とは、インターネット関連の事業を展開するベンチャー企業の総称です。
ドットコム(.com)とはドメイン名につくものですが、インターネット関連の事業を営む会社の多くが社名にドットコムを取り入れたためドットコム企業という名称が定着しました。
有名なドットコム企業としては通販最大手のアマゾンドットコムなどがあります。

■ドットコム企業の台頭

1990年代後半は世界的にインターネットが普及し始めた時期であり、この時期にインターネットを主な事業として展開するIT企業が次々に現れました。
アマゾンやGoogleなど、今では世界的な大企業も誕生し、世間はインターネットビジネスに沸いていました。
インターネットビジネスが流行すると、大したビジネスモデルや実績が無かったとしても、ドットコム企業であるというだけで資金が集まるようになりました。
そのため、社名にドットコムをつけて自社がインターネット企業であることをアピールする会社が多かったのです。
実際、社名にドットコムがつく会社は先端的なイメージをアピールでき、資金が集まりやすくなったり、株価を高値で維持できたりしました。
これがのちのITバブルへとつながっていきます。

■ITバブルの発生

90年代後半にはドットコム企業が相次いで設立され、2000年にかけてそれらの株価は異常に上昇しました。
インターネットの持つ将来性やアメリカの低金利がドットコム企業への投資を加速させ、社名にドットコムがつくだけで資金が集まるようになりました。
当時のドットコム企業の中には商業的可能性や技術的可能性に大きく疑問がつくようなものも多くありました。
株価は上昇を続けましたが、金利の引き上げや同時多発テロの発生などを受けて急落し、ITバブルは崩壊しました。
その結果、一部の有力なドットコム企業のみが残り、多くのドットコム企業が淘汰されました。

■ITバブルの影響

ドットコム企業が相次いで設立されたことで、英語圏でありながら賃金が安かったアイルランドへのIT関連企業の直接投資が増加しました。
その結果、アイルランド経済は大きく成長しました。
また、インドに対してはソフトウェア関連の投資が増加したためインド経済に好影響を与えました。
日本においてもアメリカのITバブルと同じようなバブルが見られましたが、日本のITバブルもあっけなく崩壊しました。
しかし、IT関連への投資が限定的だったこともあり、アメリカや日本のITバブル崩壊の影響は大きくはありませんでした。

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