モーゲージ証券とは

モーゲージ証券とは

モーゲージ証券って何?

■概要

モーゲージ証券とはMBSとも呼ばれ、不動産担保融資の債権を裏付けとして発行された証券のことです。
一般的には住宅ローンなどの不動産担保融資の債権を用いて組成され、その高い流動性と利回りが魅力となっています。
そのためモーゲージ証券の市場規模は国債に次ぐ大きさで、非常に巨大な市場を形成しています。
2007年の金融危機ではサブプライムローンを使ったモーゲージ証券が大量に不良債権化し、アメリカのモーゲージ市場が崩壊しました。

■モーゲージ証券の仕組み

モーゲージ証券はまずローンの貸し手であるオリジネーター(債権の原保有者)がローンを貸し出し、その債権をモーゲージ証券の発行体(証券会社や投資銀行)に売却します。
この段階でオリジネーターは手数料を得ることができます。
ローンの債権を購入した発行体はそれを使って証券を組成し、投資家に販売することで手数料を得ます。
こうして生まれたのがモーゲージ証券であり、ローンを証券化することで投資家が投資できるようなり、ローンを利用する人にとっては住宅の購入などが容易になりました。
投資家からみれば期限前償還リスクによって、同じ格付けを持つ他の債券よりも高い利回りを享受できます。
2007年の金融危機では信用力の低いサブプライムローンを含んだモーゲージ証券が大量に発行され、住宅バブルの崩壊とともに不良債権化しました。

■モーゲージ証券とモラルハザード

モーゲージ証券は金融危機の原因となりましたが、これにはモーゲージ証券特有の問題があったからです。
ローンの貸し手であるローン会社や銀行は、通常なら貸し倒れリスクを考慮して利用者を慎重に審査します。
しかし、ローン債権を証券の発行体に売却してしまえば自分たちにはリスクが無いため、甘い審査でどんどん貸し付けを行って債権を売却していくというモラルハザードが発生します。
また、銀行等から債権を購入する発行体も投資家に販売すればリスクが無いのでどんどん債権を購入して証券化し、投資家に販売していきます。
オリジネーターも発行体も売却する時の手数料で収入を得ているので、儲けるためにはどんどん貸し出しをして売却をすればいいということになってしまいます。
その結果、信用力が非常に低いサブプライム層にまでほとんど無審査でローンの貸し出しを行ったため、住宅バブルの崩壊と返済の焦げ付きが始まるとサブプライムローンを組み込んだ債権が一気に不良債権化し、金融危機を招きました。

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