複利とは

複利とは

複利って何?

■概要

複利とは、当初の元本に利息を加えた金額を新たな元本として利息の対象とする金利形態のことです。
単利の対義語であり、元本がどんどん増えていくことで雪だるま式に利息収入が増えるというメリットがあります。

■複利の具体例

ここでは複利の具体例について説明していきます。
複利は当初の元本から得た利息を新たな元本の一部として組み込んでいくため、徐々に元本が増えていくのが特徴です。
たとえば、100万円を年利10%で運用した場合には以下のようになります。

1年目:100万円×0.1(10%)+100万円=110万円
2年目:110万円×0.1(10%)+110万円=121万円
3年目:121万円×0.1(10%)+121万円=133万1000円

このように元本から得た利息を新たな元本に加えることで、得られる利息収入も徐々に増えていき、元本の増加額も雪だるま式に増えていきます。
一方、単利で同じ条件で運用したとすると以下のようになります。

1年目:100万円×0.1(10%)+100万円=110万円
2年目:100万円×0.1(10%)+110万円=120万円
3年目:100万円×0.1(10%)+120万円=130万円

3年目の時点で単利と複利には3万1000円の差が生まれました。
初めの頃は決して大きな差ではありませんが、複利で運用すると利息と元本が雪だるま式に大きくなっていくのであるポイントを超えると一気に差が開きます。
この複利の効果は絶大で、アインシュタインも複利を数学における最も偉大な発見という意味の言葉を残したと言われるほどです。

■複利のメリットとデメリット

複利のメリットは利息収入が雪だるま式に大きくなっていくということです。
運用資金をできるだけ増やしたいという場合なら複利で運用するのが効果的で、複利の効果は絶大になります。
デメリットとしては利息収入を他のことに使えないということです。
複利は利息を新たな元本に利用するため途中で利息を引き出して他のことに使うということができません。
そのため、複利で株式投資などをしていた場合に株価が暴落すると、今まで得た利息収入も元本と一緒に失ってしまうというリスクがあります。
また、銀行で複利商品を選択すると単利商品に比べて条件が悪いということもあります。
銀行にとっては預金者の金利はコストなので、利息が多くつく複利はコストが大きいということになります。
そのため、帳尻をあわせるために単利商品に比べて利率が低く設定されたり、預け入れ期間が長い、元本保証が無い等の条件が付与されることもあります。
単利商品に比べて諸条件が悪化してしまうのも複利商品のデメリットであるといえるでしょう。

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