単利とは

単利とは

単利って何?

■概要

単利とは、当初預け入れた元本に対してのみ利息がつく金利形態のことです。
複利の対義語となり、利息収入をすぐに他の支出に使えるというメリットがあります。

■単利の具体例

ここでは単利について具体的な例を用いながら説明していきます。
単利とは当初預け入れた元本にしか金利がつかない金利形態だと説明しました。
つまり、100万円を預けた場合にはいくら利息がついても金利の対象となるのは100万円だけということになります。
たとえば100万円を年率1%で預けた場合、翌年の利息は1万円となり元本と利息を合計した金額は101万円となります。
しかし、次の年も利息がつく対象になるのは当初の100万円のみなのでこの年の利息も1万円となります。
以下がその式になります。

1年目:100万円×0.01(1%)+100万円=101万円
2年目:100万円×0.01(1%)+101万円=102万円
3年目:100万円×0.01(1%)+102万円=103万円

このように、預金残高がどれだけ増えても単利の場合は毎年1万円の利息しかつきません。
預金だけではなく、投資の場合も同じことです。
一方、複利は毎年元本となる金額が当初の元本に利息収入を加えたものなので金利が同じならば毎年利息収入は増えていきます。
年利1%で100万円を複利で預けた時の式は以下のようになります。

1年目:100万円×0.01(1%)+100万円=101万円
2年目:101万円×0.01(1%)+101万円=102万100円
3年目:102万100円×0.01(1%)+102万円=103万201円

最初は小さな差ですが毎年少しずつ差が開いていき、あるポイントを超えると一気に差が広がります。

■単利のメリット

元本が増えやすいという意味では複利のほうが得なように見えますが、単利のいくつかのメリットがあります。
1つ目は利息収入をすぐに使えるということです。
単利の場合、利息は当初の元本にしかつかないためすぐに利息を引き出して使うことができます。
一方、複利の場合は利息を当初の元本と一緒に運用しなくてはならないためすぐに利息を使うということはできません。
また、銀行などで単利商品と複利商品を比べた場合、単利のほうが有利な条件であることが多くなっています。
金利とはお金を借りる銀行からすればコストであるため、複利で運用するとコストが余分にかかってしまうため、どこかで帳尻を合わせなくてはなりません。
そのため、複利の商品の利率が単利の商品に比べて低く設定されていたり、預け入れ期間が単利に比べて長いというデメリットがあります。

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