売上原価とは

売上原価とは

売上原価って何?

■概要

売上原価とは企業会計における費用区分の1つで、商品の仕入れや製造にかかった費用のことです。
業種によって売上原価に算入される科目が変わり、小売りでは販売するために仕入れた商品の仕入れ高を計上し、サービス業では人件費等が計上されます。
売上高からこの売上原価を引いて残ったものが売上総利益となります。

■売上原価の注意点

売上原価は商品の仕入れや製造にかかった費用の総称ですが、売上原価として算入される費用は実際に売上に貢献した商品の仕入れ費用だけです。
つまり、Aという商品を1万円で10個仕入れて10万円を支払ったとしても、決算の時点で商品Aが8個しか売れていない場合には売上原価は8万円としてカウントされます。
実際の費用である10万円にはならないので注意が必要です。
そのため、実際に売上原価が算出できるのは期末ということになります。
期末にならなければ最終的にいくつ商品が売れるのかわからないからです。
つまり、期末にいくつ商品が売れ残ったのかを数える必要があり、その作業のことを棚卸しといいます。

■売上原価の計算式

売上原価は以下の計算式で求めることができます。
売上原価=期首商品棚卸高+当期商品仕入高—期末商品棚卸高
少しややこしいので整理していきましょう。
まず大前提として、売上原価に含まれるのは上で説明したように実際に売れた商品にかかった費用だけということを覚えておいてください。
在庫として売れ残った商品にかかった費用は売上原価には含まれません。
まずは最初の2つの式に注目します。

期首商品棚卸高+当期商品仕入高

期首商品棚卸高は倉庫に残っていた在庫のことで、当期商品仕入高とは当期に仕入れた商品の仕入れ費用のことです。
この2つを足せば現在持っている在庫の仕入にかかった費用がわかります。
もしこれらの在庫が全て売れれば売上原価は期首商品棚卸高+当期商品仕入高で構いません。
しかし、期末になっても売れずに在庫が出た場合は売れ残った在庫の仕入費用を差し引かなくてはなりません。
期末に棚卸をしていくつ商品が売れ残ったのかを数え、売れ残った商品の仕入にかかった費用を全体の仕入高から引くと売れた商品の仕入高、つまり売上原価がわかるようになっています。

例:)

期首に10万円相当の在庫品があり、当期仕入として5万円分の商品を仕入れた。
期末に棚卸をしたところ、3万円分の商品が在庫として売れ残っていた。

10万円(期首商品棚卸高)+5万円(当期商品仕入高)—3万円(期末商品棚卸高)=12万円(売上原価)

「ワードサーチ」は日常雑学・各種専門用語や業界用語などの意味を初心者にも分かる様に解説している用語集サイトです。
IT用語、お金・投資用語、ビジネス用語、日常雑学用語等を調べる際にご活用くださいませ。

日常雑学用語

ビジネス用語

IT用語

お金・金融用語

このページの先頭へ