DNSサーバとは

DNSサーバとは

DNSサーバって何?

■Domain Name System

DNSサーバはDNS(Domain Name System)において、サーバとして動作するコンピュータの名称です。
DNSを利用することでFQDN(Fully Qualified Domain Name)の名前解決が可能となり、宛先にFQDNを指定することができるようになります。

■FQDNとは

「www.abc.com」のように、ホスト名とドメイン名とを省略することなく記述することで、ホストの名称として使用できる記述のことです。
通じの羅列であるIPアドレスよりも記憶しやすいため、ネットワーク通信での宛先を示すために使用されます。

■名前解決とは

TCP/IPを利用した通信では、パケットの宛先としてヘッダー内に記述される情報はIPアドレスになります。
そのため、人間が宛先をFQDNで指定した場合は、何らかの方法でそのFQDNを持つコンピュータのIPアドレスに変換しなくてはいけません。
このFQDNを代表とするホストの名称をIPアドレスに変換する仕組みを名前解決と呼びます。

■リゾルバとネームサーバ

FQDNを名前解決する仕組みはいくつかありますが、最も広く使用されているのがDNSによる名前解決です。
DNSはクライアント/サーバ型のシステムで、名前解決を必要とするクライアントがDNSサーバへ特定のFQDNに対応したIPアドレスを問い合わせることで名前解決を試みます。
DNSサーバは問い合わせのあったFQDNを持つホストのIPアドレスをある方法で調べ、判明したIPアドレスをクライアントへと通知します。
このようなDNSでは、クライアントのことをリゾルバ、DNSサーバのことをネームサーバと呼ぶこともあります。

■DNSサーバの種類

DNSサーバには種類があり、その種類によって名前解決を行う仕組みが異なります。

権威サーバ(コンテンツサーバ)

権威サーバとは、そのDNSサーバ自身が他のホストのFQDNとIPアドレスとを管理しているサーバのことです。
権威サーバは「ゾーンファイル」と呼ばれるデータベースファイルを持っていて、この中に自分の管理するホストのIPアドレスが記述されています。
このゾーンファイルによってIPアドレスを管理しているホストの集まりをゾーンと呼びます。

キャッシュサーバ

キャッシュサーバは、自分自身で把握していないホストのIPアドレス全てを他のDNSサーバに更に問い合わせることで、IPアドレスに解決します。
自分の管理するホストのIPアドレスを他人に公開する必要は無く、単にインターネットを利用する際の名前解決だけできれば良い場合には、キャッシュサーバの準備だけで事足ります。

■権威サーバとコンテンツサーバの分離

この権威サーバとキャッシュサーバとは1台のサーバで兼任させることも可能です。
その場合は、自分のゾーン内のホストに関する問い合わせであれば自分で返答し、それ以外の問い合わせに関しては、他のDNSサーバへ問い合わせることで名前解決を試みます。
ただし、DNSサーバはハッキングを受けやすいサーバの一つであり、この2つのサーバを兼任させることで被害範囲が拡大してしまう恐れがあります。
このような理由から、権威サーバとキャッシュサーバとは別々のホストへ物理的に分離することが推奨されています。

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