ワイルドカードとは

ワイルドカードとは

ワイルドカードって何?

■ワイルドカードを利用すると「あいまい検索」が可能です

コンピュータ用語としてのワイルドカードとは、特定の文字列を使用したテキストのパターンマッチのための機能を意味します。
さまざまな意味を持つ特殊文字が準備してあり、この特殊文字を利用することで、特定の条件にマッチする文字列を抽出し、のちの操作対象とすることができます。
具体的には、多くのOSでは、ワイルドカードを利用した、ファイルやフォルダの「あいまい検索」が可能です。

■環境によって実装が異なります

ユーザの指定する命令をはじめに受けとるプログラムをシェルと呼びます。
このシェルや、シェルから命令を受け取る各種コマンドによって、ワイルドカードの実装のされ方は異なります。
そのためワイルドカードは、自分の使用しているコンピュータ環境に即した方法で利用する必要があります。
例えば、Windowsではワイルドカードの解釈はシェルではなく各コマンドが行いますが、Linuxではシェルがワイルドカードを解釈・展開し、その結果を各種コマンドに渡しています。
また、Linuxではワイルドカードとして認識される一方でWindowsでは認識されない記号も多く存在します。

■ワイルドカードの働きを少し詳しく見てみよう

現在の作業場所であるカレントディレクトリに「a.jpeg」「b.jpeg」「c.jpg」「123.jpeg」という4つのファイルがあったとします。
この状態で「*.jpeg」という条件で検索を行った場合、結果として「a.jpeg」「b.jpeg」「123.jpeg」の3つのファイルが表示されます。
「*(アスタリスク)」は「任意の文字数の任意の文字列」を意味するワイルドカードです。
そのため、「*.jpeg」は、「.jpegで終わるファイル」を意味することとなり、後方一致での検索が行われます。
また同じ状況で「?.jpeg」という条件で検索を行った場合、結果として「a.jpeg」「b.jpeg」の2つのファイルが表示されます。
「?(クエスチョンマーク)」は「任意の1文字列」を意味するワイルドカードです。
そのため、「?.jpeg」は、「何かの1文字+.jpeg」を意味します。

■ワイルドカードと混同されがちな正規表現

ワイルドカードと同様に、テキストを対象としたパターンマッチに使用される技術で正規表現と呼ばれるものがあります。
正規表現を利用することで、ワイルドカード以上に詳細かつ柔軟性のある文字列指定が可能になります。
この正規表現では、「*(アスタリスク)」や「?(クエスチョンマーク)」が利用できるなどワイルドカードと一見似ていますが、記号の持つ意味や働きは異なります。
そのため、入力した条件を解釈しているのがシェルなのかプログラムなのか、またプログラムであればワイルドカードとして処理するのか正規表現として処理するのか、などを意識しなくてはいけません。

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