仕掛品とは

仕掛品とは

仕掛品って何?

■仕掛品とは

簿記を学んだことがある人なら仕掛品という言葉を聞いたことがあるだろう。
工業簿記の分野で登場して、製造業において、原料を仕入れてから製品が完成するまでの工程で、製造が開始されたが、まだ未完成である製品のことを仕掛品という。
製品原価に完成度をかけて仕掛品原価を求めることができる。

しかし、簿記で学ぶだけであれば、完成度が問題で与えられているため、仕掛品原価がいくらなのかを簡単に計算して求めることができる。
しかし実際には、製品の完成度は目に見えるものではなく、会計を行う際には現場で働く人の裁量で完成度を定めている。
登記の利益を求めるうえで、会計を正確に行うことは非常に重要である。
利益を求めるには、仕掛品原価がいくらあるのかを正確に求めなければならない。
しかし、実際には正確にそれを求めることは非常に難しい。

■仕掛品原価を求めることが困難な理由

先ほども記したとおり、仕掛品原価を正確に求めることは非常に困難である。
その理由としては、当月の仕掛品と、前月の仕掛品の数量と原価が違うということがあげられる。
仕掛品原価を求めるには、材料費と加工費を求める必要がある。
材料費はその名の通り製品の材料を仕入れるためにかかった費用のことであるが、加工費が厄介なのである。
加工費は人件費や光費、消耗品費など、いろいろなものを含んでいる。
そのため、1時間で光熱費が20円、人件費が1000円かかったとして、1時間の間に製品がどれだけ完成に向かえるかはわからない。
同じ1時間でも完成度が60%になるかもしれないし、40%しか進まないかもしれない。
こうなると仕掛品原価を求めることは困難になる。

登記の利益を正確に出そうとすると、仕掛品数量棚卸を毎月実施しなければならない。
そのためには仕掛品原価を毎月計算しなければならないが、仕掛品原価の正確な計算は非常に困難である。
そのため、現状では仕掛品原価は大まかな計算で行われていることが多い。

■様々な仕掛品

仕掛品と似たものに半製品がある。
仕掛品も、半製品もまだ完成していないという意味では同じものである。
では何が違うのだろうか。

仕掛品は、製品の製造途中であり、その段階で販売することはない。
しかし、半製品は製造途中で販売することがある。
例えば、テレビなどは1つの工場ですべての工程を行うわけではない。
それぞれの向上にディスプレイ担当、配線担当、組み立て担当、などの担当があり、ディスプレイ担当ならば、ディスプレイまでの工程が終了した時点でその製品を出荷する。
その時点でテレビは完成していないが、自分の担当が終わりしだい、次の工場へ出荷する。
このような製品を半製品と呼ぶ。

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