コール市場とは

コール市場とは

コール市場って何?

■概要

コール市場は短期金融市場のことで、銀行などの金融機関がお互いに短期資金の貸借を行うインターバンク市場のことを指します。
コール市場の名前の由来はMoney at Callから来ており、呼べばすぐ返ってくるほどの短期資金の取引をすることからコール市場と呼ばれるようになりました。
参加者が金融機関や仲介業者である短資会社のみとなっているのがコール市場の大きな特徴となっており、最大の貸し手は信託銀行、借り手は都市銀行(メガバンク等)となっています。

■コール市場の必要性

コール市場は金融機関がお互いに短期資金を融通し合う市場として発展してきましたが、これは過去の金融恐慌の経験から預金の支払い準備金に対する認識が高まったことがきっかけとなっています。
一般的に銀行は預金などの短期資金を借り入れて長期で貸し出すことで収益をあげています。
しかし、長期の貸出が増えると預金の払い戻しのための資金が不足することがあります。
そのような場合に他の金融機関から短期資金を借りることで資金調達をしているのです。
金融機関同士の機動的で円滑な資金の貸借を担う市場としてコール市場は非常に重要な市場となっています。

■無担保コールと有担保コール

コール市場における資金の貸借には大きく分けて有担保コールと無担保コールの2つがあります。
有担保コールは担保を必要とする取引形態で、無担保コールは担保を必要としない取引です。
特に、今日借りて翌日に返済する無担保コール翌日物はコール市場において中心的な取引となっています。
コール市場の発達により金融機関の日銀からの借入残高が減少して公定歩合の操作の影響力が減少しているため、無担保コール翌日物金利が日銀の金融政策のターゲットとなっています。

■コール市場の特徴

コール市場の大きな特徴は主に3つあります。
1つ目は参加者が金融機関や取引を仲介する短資会社のみに限定されているということです。
参加者が限定されている非常にクローズドな市場であるため、取引の安全性も高いものとなっています。
2つ目は大口の資金を安定して運用・調達できるということです。
金融機関は資金が余ればコール市場で貸し出すことで運用が可能であり、逆に不足すれば借り入れることも可能です。
3つ目は安定的に資金の借り手と貸し手が存在するということです。
信託銀行などは大量の資金が余っているためコール市場において最大の資金の出し手となっており、一方預金口座が多い都市銀行などは最大の借り手となっています。

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