防空識別圏とは

防空識別圏って何？

領空は重要なものになります

各国では防空のためにその領域の監視を行っています。
空ではいつ何が起こるか分かりません。
例えば近隣諸国が自国の領域に侵入してくる事もあります。
そのような事態をいつも予測しておく必要があります。
この防空についてよく耳にする言葉として防空識別圏があります。ご存じの方も多いと思います。
この防空識別圏と言うのは、各国が防空を行うために領空とは別個に設定した空域の事を指します。
またこの識別圏はエイディスやアディズと呼ばれる事もあります。
この識別圏のなかでは常に防空監視が行われています。
そして事前にこの領域内を、飛行計画を提出する事なく進入してきた航空機にはその識別を求める事になっています。
しかしこの手法には特に強制力はありませんので全ての航空機に適用できるわけではありません。
また自国の領空に侵入する危険がある航空機には、軍事的な予防措置を講じる事もできます。

防空の必要があります

このように領空と言うは各国にとってとても大切なものになってきます。
それゆえ他国から侵入をされる危険を察知した時は、すぐ予防措置を講じる事ができるようになっています。
日本においてはこの識別圏は航空自衛隊が設けています。
その範囲は日本列島の沿岸およそ100km以上，また400～600kmの範囲を指します。
日本の防空識別圏はアメリカによって1956年に設定されました。
しかし日本の一部がその識別圏を外れていた事もあり防空が難しい時もあります。
日本ではこの識別圏に事前の予告なく侵入する航空機を発見すると、航空自衛隊が緊急発進をする事になります。
自衛隊に緊急発進の命令が下されると、その地点から一番近い基地の戦闘機が発進されます。
自国の領空に接近する航空機があると、その相手国の言語を使用してその領域を離れるように警告を行います。
その場合自国の領空の前まで行って警告する事になります。
そしてすぐ離れるように誘導します。その警告に従わないと相手国の航空機を撃墜する場合もあります。
この緊急発進を行う対象は、現在は中国とロシアが多くなっています。
それは今後も続いていく可能性があります。
またアメリカは中国の識別圏を飛行する時は特に事前の通報なしに行っています。
また日本の政府は、航空会社に対して飛行計画書の提出を自粛するように呼びかけています。
そして中国側が日本の航空機に対して緊急発進を行う事もあります。
このように領空と言うのは世界各国で重要なものになっています。