享年とは

享年とは

享年って何?

■享年とは

高齢化社会が進み、身近に不幸が起こる方も少なくはないと思います。
また、芸能界においても大物芸能人が亡くなるニュースが増えているかと思います。
その中で、「享年○○」という言葉がよく出てくると思います。
故人の年齢には絶対といっていいほど付けられているこの単語ですが、感覚としては亡くなった方の年齢に付けるというのはわかるでしょう。
しかし、意味を詳しく知っている方はいるでしょうか。
今後、身内が亡くなった際にも必要になってくるこの知識について説明していきましょう。
そもそもこの言葉は「天から享(う)けた年数」という意味で、この世に存在した年数のことです。
似た意味の言葉に「行年」というものがあるのですが、内容や意味の違いとして満年齢と数え年によって記載が変わります。
仏教などでよく言われている内容では以下のようになります。
享年は数え年で記載する場合、または何年生きたか。
行年は満年齢で記載する場合、または何歳まで生きたか。

■使い方

上記した意味合いがあるので、使い方としては数え年で「享年70」と用いるのが正しくなるようです。
また、行年では「行年68歳」となります。
ただし、現在社会で数え年を使う機会が減ったため数え年ではなく満年齢を用いた表記も一般的になっているようです。
また、年の字と歳の字が同じ意味合いであるため年齢の単位に「歳」を付けることは本来は誤用なのですが、付けた表記も古くから一般化しているようです。
今では折衷案として「享年70(満68歳)」と表記することも多いようです。
満年齢を表記する場合、1歳に満たなかった者の場合は「○○か月」とはせずに「当歳」や繰り上げて「1歳」と表記することもあるようです。

■仏教としての考え方

前述したように仏教での考え方が根本となっている仏教用語と言われています。
ですので、仏教徒以外の人物に使うべきではないという意見もあるようです。
ですが一部仏教辞典では同義語である行年について「とくに仏教語というわけではない」としています。
数え方について説明をしてきましたが、仏教の宗旨によっては数え方を数え年に限定している場合もあるようですので注意が必要です。
また、幼少時に亡くなった者に対してこの表記を使わない宗旨もあるようです。
これは天から授かった寿命である天寿を全うせず、天から享けるべき年数であるこの表記がふさわしくないという考えからくるものとされています。
以上のようにこの言葉には解釈が人それぞれで少しずつ違っています。
どれが正しい、ということでもないので、もしもこの表記をする際に悩んだら葬儀会社などの専門家に尋ねる必要がありそうです。

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