重加算税とは

重加算税とは

重加算税って何?

■概要

重加算税とは、納付すべき税額の基礎となる事実を仮装又は隠蔽して実際の納税額よりも過小に申告した場合に課税される加算税のことです。
最大で40%の加算税が課されるという非常に重い罰則内容となっています。

■加算税の種類

加算税には重加算税の他にもその内容によっていくつか種類があります。
ここでは加算税を種類ごとに解説していきます。

1.過少申告加算税

確定申告書を提出した後から修正申告書の提出又は更正によって追加納税が発生した場合に課され、最大で15%の加算税が課されます。

2.無申告加算税

確定申告を期限内に行わず納付すべき税額があった場合に課されます。
加算税の税率は最大で20%となっています。

3.不納付加算税

給与等の源泉徴収額を期限内に納付しなかった場合に課される加算税で、最大で10%が追加課税されます。

4.重加算税

上記の加算税に該当する中でも特に悪質性の高いもの、事実の隠蔽等が確認されたものに課される加算税で、税率は最大40%と加算税の中でも特に重いものとなっています。

■重加算税の対象となる行為

重加算税は特に悪質性の高い行為が確認された場合に課される加算税ですが、重加算税の対象となる行為には以下のようなものがあります。

1.二重帳簿の作成する
2.請求書や領収書、帳簿などの帳簿種類を隠蔽・破棄する
3.帳簿種類の改ざんや虚偽記載、帳簿種類の意図的な集計違いによって仮装経理を行う。

上記のような意図的で悪質な行為が確認された場合は重加算税が課される可能性が非常に高いです。
もちろんこれ以外の意図的な所得隠し行為も重加算税の対象となっています。

■加算税と延滞税

加算税と似たものに延滞税というものがあります。
2つともよく似ているのですが微妙な違いがあります。
まず、加算税というのは申告ミスや意図的な税金逃れをした際に罰則的に課されるもので、本来納めるべき税金に対して税率が加算されます。
一方、延滞税とは税金の納付期限までに納付が出来なかった場合に課されるもので、これは未納額に税率が加算されます。
つまり、本来納めるべき納税額にまるまる税率が課される訳ではありません。
延滞税は最初の2ヶ月は年率4.3%で計算されますが、それを過ぎると年率14.6%となります。
これが加算税と延滞税の大きな違いとなります。
もし帳簿の改ざんなどが発覚して追加納税が必要になった場合は「本来の税額+重加算税+期間分の延滞税」の納付が必要になってくるため非常に重い負担となります。

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