DSP版とは

DSP版とは

DSP版って何?

■Windowsの販売形態の1つ

DSP版とは正式にはDelivery Service Partner versionで、各単語の頭文字をとり短縮したもので、Windowsの販売形態の1つです。
Windowsの販売形態にはパッケージ版とOEM版、そしてDSP版があり、それぞれでライセンス形態が異なります。

■パッケージ版

Windows単品で販売される、いわゆる通常の形態です。
他の販売形態と比較すると価格は高めに設定されていますが、マイクロソフトの窓口での無償サポートを受けることができます。

また、パッケージ版には新規インストール用の通常版と、旧バージョンのWindowsからのバージョンアップを目的としたアップグレード版とがあります。

■OEM版

OEM版は、パソコンにインストールされた状態で、ハードウェアと一緒に販売される形態です。
このOEM版は、新しいパソコンへWindowsだけを移して使用することは認められていません。
その代わりに、パッケージ版と比較して価格は安く設定されています。

■DSP版

DSP版は、PCのパーツと一緒に販売される形態です。
対象となるパーツは、CPUやメインメモリ、拡張カードや各種ディスクドライブなどさまざまです。
DSP版のWindowsは一緒に購入したパーツが組み込まれ、正常に動作しているパソコン上での利用が義務付けられます。
そのため、新しいパソコンを購入した場合、新しい環境でWindowsを利用することはできますが、その場合にはWindowsと一緒に購入したパーツも新しいパソコンへ移動させる必要があります。
そのため、DSP版のWindowsと一緒に購入するパーツとしては、新しいパソコンへ比較的移動しやすいもの、たとえば拡張カードやディスクドライブなどが適していると言えます。

このDSP版のWindowsを購入した場合、サポート窓口はマイクロソフトではなく購入した店舗になります。

■新しいライセンス形態

2014年1月から新しいライセンス内容のDSP版が登場しました。
この新しいDSP版はパーツと一緒に購入する必要はなく、また新しいパソコンへの移動にも制限はありません。
サポートはマイクロソフトの窓口での有償サポートとなります。

注意点として、今までのDSP版のライセンス内容を上書きするものではなく、別のライセンス内容の新しいDSP版という位置づけである点です。
そのため、現在店頭に並んでいるDSP版は、2014年1月よりも前に発売されたものと、2014年1月以降に発売されたものとが混在しているため、購入時には注意が必要です。

■DSP版のトラブル事例

インターネット上に存在するネットショップでDSP版が販売されていることもありますが、この際に一緒に購入するパーツの表記が「CPU」や「メモリ」のように、大まかな表記しか書かれていない場合があります。
そしていざ購入してみると、とても型が古く現行のパソコンには到底組み込めないようなものが送られてくるという、事例が報告されているため、注意が必要です。

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