スイッチングハブとは

スイッチングハブとは

スイッチングハブって何?

■スイッチングハブの役割

スイッチングハブは、複数のコンピュータをネットワーク接続する際に使用するネットワーク機器で、単にスイッチと呼ばれたり、L2スイッチと呼ばれたりもします。
スイッチングハブには、ネットワークケーブルを刺すための穴(ポート)が複数備わっていて、各ポートとコンピュータとをネットワークケーブルで接続すると、スイッチングハブを介して、全てのコンピュータがネットワーク接続される仕組みになっています。

■ハブとの違い

スイッチングハブの登場する前は、同様の用途でハブ(リピータハブ)が用いられていました。
この単なるハブとスイッチングハブとは、外観や用途はとても良く似ていますが、データを転送する際の動作に違いがあります。
ハブで複数のコンピュータを接続した場合、1台のコンピュータの送信したデータは、そのデータの宛先がどのコンピュータであろうと、全てのポートに転送されます。
それに対しスイッチングハブを使用した場合は、データの宛先に従い、該当するコンピュータの繋がっているポートにのみデータを転送します。
そのため、何も考えず全てのポートにデータを転送するハブよりも、スイッチングハブを用いた方が効率の良いネットワークになります。

■MACアドレスとMACアドレステーブル

現在主流のLAN技術であるイーサネットでは、宛先のコンピュータを示すためにMACアドレスと呼ばれる情報が使用され、ネットワーク上を流れるデータには宛先を示すMACアドレスが付け加えられています。
スイッチングハブは、自分の各ポートにつながったネットワークケーブルの先に、どのようなMACアドレスのコンピュータが設置されているかを、MACアドレステーブルというデータベース内に記憶しています。
そして、自分の元へ流れてきたデータにつけられた宛先MACアドレスを参照し、自分のMACアドレステーブルの記述と比較します。
そうすることで、目的のコンピュータにつながったポートにだけ、データを転送することができます。

■スイッチングハブ=ハブという意味で使用されることも

ハブはネットワークの世界で長い間使用されていたため、知名度は高く、馴染み深いものになっています。
そのハブと置き換わる形で普及したスイッチングハブも、従来通りのハブという名称で呼ばれることがあります。
そのため、現在では、会話や文章の中で「ハブ」という用語が登場した場合は、スイッチングハブを指しているのか、本当のハブを指しているのかを、文脈から判断する必要があります。

■VLAN(バーチャルLAN)

スイッチングハブの中にはVLANと呼ばれる機能を備えている製品もあります。
VLANは、スイッチングハブのもつポートをいくつかの倫理グループに分け、同一のグループに所属するポート間のみ通信が可能となるように制御する機能です。
この機能を使用することで、1台のスイッチングハブを使用して、独立した複数のネットワークを構築できます。
各グループがそれぞれ独立した1台のスイッチングハブであるかのように動作することからVLAN(バーチャルLAN)という名前が付けられています。

「ワードサーチ」は日常雑学・各種専門用語や業界用語などの意味を初心者にも分かる様に解説している用語集サイトです。
IT用語、お金・投資用語、ビジネス用語、日常雑学用語等を調べる際にご活用くださいませ。

日常雑学用語

ビジネス用語

IT用語

お金・金融用語

このページの先頭へ