百条委員会とは

百条委員会とは

百条委員会(ひゃくじょういいんかい)って何?

百条委員会とは

「百条委員会」とは、地方自治体(都道府県及び市町村)が、地方自治法第100条に基づき、地方議会の議決により設置する特別調査委員会のことです。
地方自治法第100条に定められていることから「百条委員会」という名前がついたとされています。
「百条委員会」は通常の委員会とは違い、強い調査権限があることが特徴です。
地方自治法第100条は都道府県及び市町村の事務に関する調査権を規定した条文で、「百条委員会」は地方公共団体の事務に関する調査を行い、関係者の出頭、証言、記録の提出を請求することができます。正当の理由がなく、これらを拒否した者は、禁錮又は罰金などの罰則が科せられます。
調査権の行使の主体は議会で、さらに議会が調査権を行使するには、議会における議決が必要になります。
自治体の事務に関して疑惑や不祥事があった際、通常の地方議会における質疑応答や調査などで事実関係が判明しない場合や、自治体内で疑惑を引き起こした人物に圧力をかける目的で「百条委員会」を設置するケースが多いようです。

地方自治法第100条

地方自治法(ちほうじちほう)は、地方自治に関して、地方公共団体における民主的にして能率的な行政の確保を図るとともに、地方公共団体の健全な発達を保障することを目的とする法律です。
第100条には都道府県及び市町村の事務に関する調査権が規定され、この調査権限のことを議会の百条調査権と呼ぶこともあります。
この百条調査権の発動は国会の国政調査権に相当するものであり、執行機関に対する監視機能、議会の議決にあたっての補助的権限、世論を喚起する作用などがあると言えます。

東京都議会が百条委員会を設置

百条委員会が設置された例では、2013年に東京都の猪瀬直樹元都知事が都知事選直前に徳洲会グループより現金5000万円を受け取ったという不正献金問題が発覚し、東京都議会が百条委員会の設置を決定したという事件がありました。
都議会が知事の問題で百条委員会を設置するのは異例のことであり、また、平成17年以来8年ぶりとなる百条委員会の設置となりました。
結果、猪瀬元都知事は都政停滞の責任をとり、辞任を表明しました。

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