MSDSとは

MSDSとは

MSDSって何?

MSDS

化学物質を扱う事業者は、化学物質を安全に管理する責任があります。
その為には、化学物質の有害性・特性や、管理方法・取扱い方法などを理解する必要があります。
MSDS(Material Safety Data Sheet)は、化学品を扱う事業者が他の事業者に化学物質を提供する際に、化学物質の特性や取扱い方法などに関する情報を提供する為に用いる、「化学物質等安全データシート」というものです。
MSDSという呼び方は平成23年まで日本国内で使われていたもので、現在は国連GHSの規定に合わせてSDSと呼ばれています。

SDSに記載される内容

SDSには、化学品の名前や成分・性質、化学品を供給する会社の情報、危険性や有害性についての記述、応急措置や火災時・漏出時の措置、取扱いや保存上の注意、環境に対する影響、廃棄するとき・輸送するときの注意点、関係する法令、訓練をする必要性があるかなどが記載されています。

SDS制度

SDSは、化管法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律)において、SDS制度の中で定められています。
この制度では、上記の内容をSDSに記載・提供する義務の他に、容器や包装にラベル表示を行うように努めることが書かれています。
ラベルには、化学物質の名称・性質・安定性、反応性・有害性や環境への影響などを、文字だけでなく絵表示でも表示し、貯蔵や取扱い上の注意点や、提供者を特定する情報、注意を喚起する言葉も表示することとなっています。

化学物質の危険性

化学物質には、危険性や有害性をもつものがありますが、次の分類に当てはまる物質がSDSの対象になります。
1つ目は、物理化学的危険性の分類です。
これには、爆発するもの、可燃性・引火性のあるもの、高圧ガスなどが含まれます。
2つ目は、健康有害性の分類です。
これには、毒性のあるもの、皮膚を溶かす性質のあるもの、眼に損傷を与えるもの、生殖細胞が変異するもの、発がん性のあるものなどが含まれます。
3つ目は、環境有害性の分類です。これには、水辺の環境に有害なものや、生物の体内に蓄積される物質、オゾン層を破壊する物質などが含まれます。

SDSを提供する方法

SDSは化学物質を提供するときまでに、文書・磁気ディスク・ファックスなどで送付することとされています。
ファックスの場合には相手方の承諾が必要です。
SDSは化学物質を提供する度に必ず送付しなければなりません。
しかし、同じ事業者に同じ化学物質を継続して提供している場合には、相手から提供を求められた場合以外は、SDSを何度も提供しなくても良いことになっています。

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