中核派とは

中核派とは

中核派って何?

■中核派って?

中核派とは新左翼セクトの革命的共産主義者同盟全国委員会の通称です。
1963年の革共同第三次分裂時に学生組織によって確立されたものとされています。
革マル派系マル学同に対して少数派ながら転じることとなり、その名称を「マルクス主義学生同盟・中核派」と名乗ったことが、一般的に中核派と呼ばれるきっかけとなりました。

■中核派の歴史

中核派の歴史は1957年に始まり、黒田寛一・太田竜・西京司を中心として結成されることとなった革命的共産主義者同盟が基となっています。
この同盟は分裂を繰り返し、1963年に3回目の分裂を期に革マル派と中核派が成立しました。

■極左とも呼ばれる

中核派団体は極左とも呼ばれています。
極左とは、暴力事件やテロ行為を繰り返す個人や団体に対して使われる名称ですが、中核派団体はこのような行為を公共の場で繰り返すことが多くなっているため、この名称で呼ばれることも多くあります。
公安調査庁や公安警察では、極左暴力集団や過激はとも呼ぶようになっています。

■中核派の闘争

中核派が中心となる闘争はたくさんありましたが、中でも有名なのが成田闘争です。
成田空港の滑走路建設を巡って争うこととなり、「革命軍」と名乗る中核派メンバーによって引き起こされました。
当時の建設省幹部宅や空港公団職員宅、関連施設への次元発火装置を仕掛けての放火や放火未遂などのゲリラ事件や、自由民主党への火炎放射車両による放火事件などが起こっています。
また約50人を殺害し、数千人を負傷させた事件に発展してしまいました。

■日本におけるテロ行為

日本におけるテロ行為のほとんどは中核派を中心とする極左メンバーによって起こされていると言われており、80年代まで多くの公共施設や行政施設が標的とされました。
自衛隊と対立することも多く、武器の密輸や違法製造によって対抗し、多くの人を傷つける事件を引き起こすこととなりました。
最近では政府や行政への不満を暴力行為によって抗議することは少なくなり、活動が落ち着いている印象を受けます。

■中核派の現在

現在でも活動を行っていると見られ、中核派メンバーの数人が逮捕の対象となっています。
殺人・放火・爆発物製造の容疑者として指名手配をされており、警察では今もなお継続して調べが続いています。
中核派メンバーはこれまでの凶悪犯罪の例として取り上げられることも多く、メディアでも注目される事件を多く引き起こしてきたため、今でも当時の映像が紹介されることも多くなっています。

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