出向とは

出向とは

出向って何?

■出向とは

出向についてどんなイメージをお持ちだろうか。
ほとんどの人はあまりいいイメージを持っていないと思う。
しかし、実際には出向というのは実際にはマイナスばかりではなく、将来的に会社にとってプラスになるような出向のほうが多い。

出向とは、雇用形態の1つで、自社の労働者を他社に派遣して、自社の技術やノウハウを伝えたり、逆に他社の技術やノウハウを取得させたりする。
労働者が出向元の企業との雇用家訳を結んだまま、出向先の企業とも雇用契約を結ぶ「在籍契約」と出向先との雇用契約のみを結ぶ「移籍出向」の2つがある。
指揮命令権は出向先、出向元のいずれか、あるいは両方が持つ場合がある。

また子会社から親会社への出向は逆出向とも呼ばれ、世間一般的には出世というイメージを持たれている。

■出向される理由

出向される理由はさまざまである。
自社が加入している業界団体や研究機関、親会社へ出向し、出向先で様々な知識や技術を取得してもらい、もとの会社に戻ってからその技術や知識を生かして活躍してもらう。
キャリアアップのための出向である。

あるいは親会社から子会社へ出向し、自身の持っている技術や知識、ノウハウを伝えて、子会社の更なる発展を図る出向もある。
子会社への出向と言われると、降格のようなイメージを持つかもしれないが、このような場合は出向先で重要なポジションを任されることも多く、管理職として必要な経験を積むことができ、決してネガティブな出向ではない。

ネガティブなイメージとしては、余剰人員を削減するための出向や、不祥事の責任を取るための出向などがある。
ドラマなどで出向と言えばだいたいこのイメージであり、世間の出向に対するイメージもこのネガティブなイメージが多い。
だが、実際にはこのような出向はそれほど多くなく、あくまでドラマの中でのものである。

■出向と派遣の違い

ここまで出向に関しての文章を読んでいると、なんとなく出向と派遣が似ているのではと思った方は多いだろう。
実際にこの2つは目的も手段もよく似ている。
しかし、外部から見えないところでは明確な差がある。

出向では、出向先と出向元、どちらとも雇用契約を結ぶことがある。
上記した在籍出向である。
そのため、二重の雇用契約を結ぶこともある。
派遣では、雇用契約は派遣元の会社のみ結ぶ。
派遣先には雇用関係はなく、あくまで使用関係のみである。
そのため、派遣では、派遣先の企業が労働者を気に入らなければ、すぐに契約を解除することができる。

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